2019年08月26日

中村の独り言。その14

「はり、きゅう」って、なに?

江戸時代にヨーロッパから伝わった西洋医学⦅蘭方医学(らんぽういがく)⦆は、主に長崎出島のオランダ商館医(いまで言う医師)を介して、 江戸時代の日本に伝えられた医学で、従来から中国や日本で行われていた伝統医学を東洋医学と呼んでいます。

東洋医学での薬物療法は、草根木皮を使用する湯液(漢方)の身体の中からの治療(養命酒のその一つ)と、身体の外からはりやきゅうを用いて治療する鍼灸施術があります。
鍼灸施術者は鍼灸(しんきゅう)と呼びますが、鍼(はり)と灸(きゅう)のことです。

鍼(はり)と言っても注射針や裁縫用の針よりも細く、毛髪くらいで先端は皮膚を傷つけない角度になっているので刺しても痛くないのです!

温故療院では、感染症防止のためにディスポーザブルの鍼(1回使い捨ての鍼)や滅菌された医材料を使います。痛くなく衛生的に安心して治療が受けられます。

灸は火傷して痕が残るイメージがありますが、これも誤解されている面があります。熱い灸をすえることも1つの方法ですが、それ以外にも温故療院で受けられる灸には様々なタイプがあるのです。

灸は皮膚に直接すえるものと、間接的にすえるものがあります。

直接すえる際は、糸状にした良質のもぐさを使って、もぐさが燃えきる寸前に新しい灸に取りかえられるスタイルだから火傷しない。

間接的にすえる際には、燃えるもぐさと皮膚との間に生姜や枇杷の葉を敷くこともあるのです。

だから、熱いような温かいような・・・。気持ちがいい。そんなお灸です。

 

次回からは「何に効くのか?」についてお話していきます。

topに戻る